症状固定そして退職へ 2021年4月
4月に入るとうつ症状は転職前より悪化していた。
自己嫌悪の部分で考えが変わったのが、仕事が出来ない自分を責めるのでなく、なぜ労働災害が起きてしまったのか、せっかくうつ病のことも理解してくれる職場に巡り合えたのに、あのことさえなければと、労働災害を起こした自分に苛立ちを感じていました。
そのせいか、心療内科では薬が増量されていき、気分は滅入る一方です。
一方で、早く右手が元に治らないかと焦り、心療内科、整形外科の先生にあたり散らかしていました。
何とかならないか?
精神的にも身体的にも早く元に戻してもらいたい。
そう思っていました。
しかし、自分の希望とは逆に、失望する結果となります。
4月末頃、怪我をしてから2ヶ月以上が経つが、良くなる兆候がないことから、現状のまま症状固定が決まりました。
まだ右手首を捻ったり、左右に動かすと電気が走るような痛みが残っている。
握力も元は60㎏を超えていたのに今は25㎏と半分以下まで落ちている。
重たい物を持つと痛い。
といった症状が残っているのに、これ以上治療しても今以上には良くならない、という結論で通院が終わったのです。
心がモヤモヤし納得がいきません。
休職期間中もリハビリは続けていたし、右手に負担のかからないように過ごしていたので、働いていた頃よりは痛みはマシになっていると伝えるも、医師の診断は変わりませんでした。
頭の中が真っ白になり、自分の中で「もうダメだ。」と思い込み、やけくそになっていました。
病院帰りに職場へ寄り、勢いで退職を告げてしまう。
すると、施設長は労働災害は会社にも非があるからと、休職期間を5月末までにしてくれ、新しい職場を探す時間をくれました。
その優しさで、我に返りましたが、今の右手で戻っても職場に迷惑をかけるだけだと思い、そのまま退職することにしました。
正直、やけくそな気持ちで言ってしまったことを後悔し、なぜこんなにメンタルが弱くなったのかを考えていました。
考えても堂々巡りで、最終的には精神疾患のせいにしてしまう自分が、情けなく思うようになります。
そして家族に申し訳ないと思うのでした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。